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よしなしごと

オタクのひとりごと日記

原稿中に浮かんでは消えるよしなしごと

自分がやりたくて同人活動をしているのに、原稿執筆ってとてもつらい。
つらいなら辞めればいいのに、辞められない。
そこに萌えがあるから(5割)……締め切りがあるから(3割)……新刊落としたら机に並べるものがないから(1割)……打ち上げで旨い酒が呑みたいから(1割)……。

いや、正確に言うと、
「つらい」というよりも「寂しい」。

真っ白なパソコン画面に向かって、ひたすら文字を打ち込んでいく作業をしていると、孤独感がどんどん強まってくる。
私は無音じゃないと書けないので、BGMもないし、さぎょいぷなんて夢の世界の話である。
それでも調子よく書けているときはいい。
問題は、うまく書き進めることができないとき。

執筆に行き詰まって、つい覗いてしまったツイッターで、フォロワーさん達がわいわいきゃっきゃと萌え話をしているのを見てしまうと、さらに寂しくなる。
ああ、加わりたい……! でも、ツイッターは時間泥棒である。
ツイートしている暇があったら10文字でも1文字でも原稿を書いたほうがいい。
わかっている。わかっているけど……。

かといってツイッターの自分の名前に「たいむ@ツイ禁」「たいむ@原稿しろ」とか入れるのは「私こんなに頑張ってます!」とアピールしているみたいで恥ずかしい。
最近たまに見かける「14234@たいむ」みたいな、原稿の文字数を書くなんて、とんでもない。
自分の遅筆さを数字にして世界に提示しても、誰も得しない。

ただ、アピール上手な同人作家ってチヤホヤされるし、売れる。
正直私はチヤホヤされたいし、今よりは売れるようになりたい。
だから少しはアピールしてみようと思いつつも、残念なほどの自意識過剰が邪魔をして、できない。

それより原稿だよ。本が出なきゃチヤホヤも売れるも何もない。
(中には何も書いてなくても交流が上手なだけで人気者になっている人もいますけどね!「ツイ大手」ってやつですね)
(ツイ大手さんには私もかまってもらっているので、あまり悪い感情はないです、というかいつもお世話になってます、お願いだからジャンル移動しないでね)

……ここで我にかえってツイッターを閉じる私。
原稿、やらなきゃ。新刊落としたくない。
どうしても書きたいテーマだったじゃないか! プロット作った時点の熱を思い出せ!!

自分を鼓舞して、またワード画面に戻る。
もう何度やったかわからない「文字数カウント」。全然足りない。
というか、まず最後まで書かねば。でも、このオチでいいんだろうか。もしかしたらクソつまんないオチかもしれない。プロットではあんなに輝いて見えたオチなのに。
ああああ、でももうオチを変える時間はない。これでいくしかない。

……孤独。

こんなに孤独なのに、どうして何年も書き続けているんだろう。
その答えは、イベント当日にわかる。

ダンボール箱を開けて、新刊を手にした瞬間に。
自分が苦しんで書いたものが本という形になる喜びで、ただそれだけで、私はまた次の本を作ろうと思ってしまうのだ。

なーんて、カッコつけてみたけれど、原稿おわらねえええええええええ!!!!!


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